標高3,026m、乗鞍岳登山の注意点
乗鞍岳(のりくらだけ)とは、長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる「剣ヶ峰」(標高3,026 m)を主峰とする山々の総称です。「剣が峰」の他にも、「魔王岳 」(標高2,760)、「富士見岳」(標高2,817)などの登山が楽しめます。
1・バスの運行時間に注意
乗鞍岳の登山口、乗鞍畳平へはマイカーでは行けません。岐阜県側からは、「ほおのき平」から濃飛バスで、長野県側からは、「乗鞍高原」からアルピコ交通のバスで登ります。
バスは日によっては、1時間に1本の日も有り、畳平まで約1時間かかります。行きも帰りも何時のバスに乗るかを決めて行動しないと、余分な時間を使うことになります。
2・高山病に注意
登山口の畳平・乗鞍バスターミナルは標高2,702mです。富士山の7合目の標高です。富士山登山では、5合目(標高2,400m)から高山病の対策をして登りますが、乗鞍岳登山はバスで一気に2,702mまで登ります。登山口到着後、すぐに登らず、体を慣らしてから登りましょう。
3・服装、装備に注意
乗鞍岳登山はSNSなどで、「初心者におすすめ」と言われていますが、あくまで「3,000m越えの山の中では」です。登頂までの時間は約1時間30分と比較的短いですが、高山で気温も低く、岩場も有り決して簡単な登山ではありません。登山当日、名古屋は猛暑日ですが、乗鞍岳では15度でした。
「初心者におすすめ」という言葉に惑わされず、しっかりした服装、装備で登りましょう。
4・人込みに注意
乗鞍岳は、初心者向きであり、景観が美しいことで登山客が多いです。登山道は場所によっては狭く、登山者と下山者が譲り合いが必要です。
特に山頂の「剣が峰」は狭い場所で、記念撮影をする人で溢れていました。10分ぐらい並んだ後、雲海をバックに記念の看板を持って撮影できました。山頂にある鳥居もフォトスポットです。
頂上は狭く、頂上でご飯を食べるのは難しいでしょう。少し降りたところで皆さん食べていました。
残念ながらこの日は曇りで、周りの山々を見渡すことは出来ませんでした。
乗鞍岳バスターミナル付近には「お花畑」があり、見頃の時期は登山客以外の人も訪れ、バスはさらに混雑するでしょう。
5・熊に注意
乗鞍岳は2009年9月に、ツキノワグマに襲われて10人もの重軽傷を出した悲惨な事件の現場です。
のどかな乗鞍岳バスターミナルが一瞬で大パニックになったとのことです。
熊よけの鈴をつけたり、熊に遭遇した時の対処法をしっかりと学んでから登山に挑みましょう。
大勢の観光客が集まるバスターミナルに突然熊が!連休で賑わう観光地が怒号と悲鳴でパニックに!「乗鞍岳クマ襲撃事件」 (youtube.com)
約4時間ほどの登山でしたが、景色を堪能することが出来ました。登山局の中には小学生も何人かいてました。しっかり準備をして、乗鞍岳登山を楽しみましょう。
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