高橋宏斗
愛知県尾張旭市出身
生年月日 2002年8月9日（21歳）
中京大学附属中京高等学校
中日ドラゴンズ (2021 – 愛されキャラ高橋宏斗のビックリエピソード
1・馬淵監督に認められる
高校時代の高橋宏斗は、「有名ではない」とは言わないが、1学年上の佐々木朗希（ロッテ）、奥川恭伸（ヤクルト）ほどのネームバリューは無かった。高橋宏斗はコロナ世代で３年時の春夏の甲子園大会は開催されなかった。もし開催されていれば、エース高橋宏斗、同学年に中山礼都（読売ジャイアンツ）、1学年下に畔柳亨丞（北海道日本ハム）を擁する中京大中京が躍動し、高橋宏斗の名前は全国に知れ渡っていたでしょう。
そんな高橋宏斗を有名にしたのが四国の名門・明徳義塾（高知）の馬淵史郎監督。高2の明治神宮大会で敗れた馬淵監督は、試合後の取材で「直球は高校時代の松坂大輔よりも上」と絶賛し、高橋宏斗を世間に知らしめた。
2・慶応大学の入試に落ちる
高橋宏斗は高校卒業後の進路に、兄が在籍していた慶応大学への入学を希望していた。「大学受験に落ちたらプロ野球に行く」と決めていた。普通は逆だろ！
そして高橋宏斗は慶応大学環境情報学部のAO入試を受けたが、2020年10月6日に不合格。慶応にはスポーツ推薦枠は無く、高校球界ナンバーワン投手にも忖度無しでした。10月6日というのは、同年のプロ野球ドラフト会議10月26日の目前。プロ野球各球団は、指名選手を大学入学を希望した高橋宏斗以外に絞った後でした。この年は佐藤輝明（阪神）、伊藤大海（日本ハム）有望選手が豊作でした。
結果、地元中日ドラゴンズが、同じく地元で翌年新人王を獲得する栗林 良吏（広島）の指名を回避して、高橋宏斗を単独で1位で指名した。
３・2年目にビッグマウス
1年目は、二軍のみの出場で14試合に登板し34.2回を投げて防御率7.01、0勝5敗、23奪三振の成績、2軍でも結果を残せなかった。しかし2年目の1月、高橋宏斗は「２年目に自分もそれぐらい（佐々木朗希・9勝、奥川恭伸・9勝）の成績を残すつもりでいますし、それだけの準備はしている。そこを見据えて戦っていきたい」と述べた。
1軍で1試合も投げていない、2軍でも結果を出せなかった投手としては、なかなか言える言葉ではない。実際高橋宏斗は2年目のシーズン、6勝7敗と味方打線の援護がなく負け越したものの、防御率2.47、奪三振はリーグ3位となる134を記録し結果を残した。
４・前田健太に見つけられる
2022年2月、高橋宏斗の2年目のキャンプ中、前田健太（元広島、メジャーリーガー）が、中日の練習試合を見て「中日の背番号１９のピッチャー良くないですか？ 吉見さん引退されてるので新しい選手かな？」と自信のツイッターでつぶやいた。前田健太は高橋宏斗の存在を知らず、投球を見ただけで惚れこんだみたいだ。前田健太が中日の練習試合をユーチューブで見ていることの方がビックリだが。後日、2人は対談が実現している。
５・3年目でWBC戦士に選ばれ、嵐の二宮和也と縁
2023年WBC大会に最年少で選ばれ、決勝戦でマイク・トラウトとポール・ゴールドシュミットから2者連続三振を奪い高橋宏斗の知名度は全国区になる。なかでも準決勝のメキシコ戦、登板に備えて高橋は左中間フェンス奥にあるブルペンへと走ったが、入口がわからず右往左往。そのほほえましい様子が「迷い猫」としてSNSでとりあげられた。
嵐の二宮和也も「迷子の高橋君最高だったな」と反応。さらに優勝後のシャンパンファイトに年齢制限で参加できなかった高橋宏斗の球団選手寮に、二宮和也からシャンパンが贈られた。高橋宏斗はお礼に登場曲に二宮の「それはやっぱり君でした」を使用して応えた。
６・山本由伸が大好きすぎて大失敗
2021年から2023年まで3年連続で澤村賞を獲得した山本由伸（オリックス、ドジャーズ）。高橋宏斗は山本由伸が大好き。2年目で結果を残し、3年目のシーズンにむけて自主トレで山本由伸に弟子入りする。2023年2月の中日ドラゴンズのキャンプで高橋宏斗は、山本由伸の独特の投球ホーム（やり投げ投法）を真似て投球を開始した。それをみた立浪監督ら首脳陣から、高橋宏斗には合ってないからと強制的にもとに戻させた。高橋宏斗は、不満ながら元の投球ホームに戻した。
4年目のシーズンに向けて再び、自主トレで山本由伸に弟子入りする。そしてそして、2024の２月のキャンプで再び山本由伸の投球ホームを真似ていた。あきれた立浪監督は、今回は好きなようにやらせました。結果、キャンプでもコントロールが定まらず、オープン戦でも打たれ、3月16日の阪神とのオープン戦でボロボロな結果で2軍行きを命じられ、開幕投手候補が開幕ローテンションを外れる結果となった。
その後、再びホームを戻し大活躍。来年はどうするのか楽しみです。
７・その他
その他にも、先輩小笠原投手に「プロ野球の先攻後攻ってじゃんけんで決めてるんですか？」や、高卒2年目ながら、打撃不振の京田陽太を「今日は打てますよ」と無邪気に励ましたり、エピソード満載です。
コメント