2024年11月22日に公開予定の「六人の噓つきな大学生」とはどんな映画か、原作小説をもとにネタバレ無しで紹介します。
嶌衣織(浜辺美波)、波多野祥吾(赤楚衛二)、九賀蒼太(佐野勇斗)、矢代つばさ(山下美月)、森久保公彦(倉悠貴)、袴田亮(西垣匠)の大学生六人が、IT企業のスピラリンクス社への就職活動を行っている。
最初は六人全員合格の可能性も有り、六人は協力して全員合格しようとコミュニケーションをとるため、飲み会を開いて交友を深めていきます。しかし、スピラ社の方針が変わり合格者は1名のみ、しかも自分たちだけでディスカッションを行い、自分たちで合格者を決めるというやり方に変わりました。
この設定が斬新で、この作品の興味を引き起こします。今まで味方で協力してきたものが、いきなり敵同士になり人間の本性を試されます。
最終選考のグループディスカッションが行われ、合格者の選定方法は、30分ごとに自分以外の誰かにに投票し、全部の合計点で最高得票数を獲得したものが合格するという方法です。
ディスカッションの序盤は知的でリーダーシップが有る九賀蒼太がリードします。ディスカッションが進むと、扉の隅に封筒が置いてあることに気づきます。その封筒の中には六人の悪事を暴露する内容の告発文と、写真が入っていました。
善良な大学生と思われていた六人の大学生が、それぞれ裏の顔を持っていたのです(当たり前だが)。順番に告発されるたびに、告発された者の得票数が落ちていきます。六人の大学生は疑心暗鬼に陥っていきます。
果たして、
①・封筒を置いたのは誰なのか?
②・告発した者の動機は何なのか?
③・スピラリンクス社に合格したのは誰なのか?
④・この映画(小説)が伝えたかったことは何なのか?
浅倉秋成の初めての映画化作品です。就職活動を控えている大学生には、是非とも観て(読んで)欲しい映画(小説)です。
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) [ 浅倉 秋成 ]
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